不毛だとか非生産的だとかどうでもいいだってオレがコイツを好きなのは犯しようの無い事実なのだから。
何も生み出さない?何かを生み出す必要なんてあるというのだろうかここに確かに愛があるそれだけで十分なのではないだろうかいや十分なのだ。
生み出すことなど根本的に念頭にないこの関係はどこまでも歪でどこまでも純粋だ(そう、純粋な愛だ)。
ひゅうが、とオレの名を呼ぶ伊月の声はどこまでも優しくてその度にオレはこっそりとこのまま溶けていけたならと願うのだ。


刹那を燃やし永久をも殺す

ひゅうが、泣かないでと囁く伊月に、オレはまた少しだけ泣いた。
(090828)


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